崇元寺公園の石門とガジュマル 那覇市泊1丁目
現地説明板は、次のとおり。那覇空港から国道58号線を北上し、泊交差点から県道28号へ右折して約1Kmの県道沿いにある。ガジュマルは、幹周12m、樹高10mほど。
国指定重要文化財 建造物 昭和47年5月15日 指定
旧崇元寺第一門(きゅうそうげんじだいいちもん)及び石牆(せきしょう)
沖縄県指定有形文化財 彫刻 昭和30年1月25日 指定
崇元寺下馬碑(そうげんじげばひ)
崇元寺は臨済宗の寺で山号を霊徳山(れいとくざん)といった。王府時代の国廟(こくびょう)で天孫氏(てんそんし)をはじめとする歴代の神位が安置され、冊封使(さっぽうし)が来た時には新王冊封に先立って先王を祀る諭祭(ゆさい)が行なわれた。かつて崇元寺は国宝に指定されていたが、先の大戦で正廟をはじめとする木造建築物はすべて焼失した。
第一門及び石牆は、正面中央の切石積み三連の拱門(きょうもん)(アーチ門)とその左右に延びる両掖門を備えた琉球石灰岩のあいかた積みの石垣であり、沖縄の石造拱門の代表的なものである。
石門の東に立つ石碑が下馬碑で、戦前は西にも同じものがあり、国の重要美術品に指定されていた。表はかな書き、裏は漢文で、この碑のところから下馬することを命じている。また、碑銘に「大明嘉靖(だいみんかせい)六年丁亥(ひのとい)七月二十五日」とあり、この年が1527年(尚清1年)にあたるので 崇元寺の創建はこの頃ではないかと考えられている。
平成2年3月 沖縄県教育委員会 那覇市教育委員会