獺貫の切通しのトンネル 姶良市加治木町木田
サイト「近世以前の土木・産業遺産」鹿児島県リストによるデータは、次のとおり。県道55号の九州自動車道加治木IC入口付近から龍門滝への市道に入る。滝には行かず、すぐ途中、加治木温泉病院を回り込み九州道下の市道を西へ進み、宇曽木の滝(写真2枚目)からの小橋を渡って川沿い上流に給食センター先まで行く。市水道事務所の所で、車は行き止まりとなるので畑道を上がり、九州電力宇曽木発電所まで行く。
池田助右衛門が掘り抜いたトンネルというのは、私の撮影写真では中段の黄囲線の吐口。取水口にごみが溜まった場合しか、九電水路は流水を止めないらしいから、かすかな穴部分しか撮影できなかった。呑口は宇曽木の滝上か、その上流からと思われる。国土地理院地形図の青点線部分を参照。
最後の写真が、トンネル下から続く木田地区の用水路。
獺貫の切通しのトンネル うそぬき
姶良市 獺貫の切通し(天然の地形) 素掘トンネル (水路) 長218m 寛文3(1663) 加治木町教委/WEB(みさき道人) 現役/宇曽木発電所の放流水路(人工の滝)で隠れて見えない 木田地区に水を引くため、池田助右衛門がカナヅチとノミで、4年がかりで切通しの中を掘り抜いたトンネル 4 C
楽天ブログ「青春18切符で九州一周ひとり旅日記12 鹿児島県姶良市 網掛川流域 (8)」にトンネル穴のはっきりした写真がある。 http://plaza.rakuten.co.jp/himekyon2/diary/201401190000/
獺貫(うそぬき)の切通し の九州電力水力発電所
この近辺は、川底が低くて田んぼに水が引けず、荒れた田んぼだったのを350年ほど前に池田助右衛門という人がひとりで、4年がかりでトンネルを掘り、上流から水を引いたことにより、水田開発ができるようになったそうです。
下のほうに見えるのがトンネル、今は九州電力が発電所として利用しているそうです。トンネルから流れ出た水を用水へ。遠く見えるのは五老岳、Sさんの家は山の麓にありますが、その先まで続いているそうです。右側の用水路が続きます。夏には蛍が飛び交う清流です。