平熊の石洗越・平熊の石洗越の碑  霧島市隼人町松永平熊 ( 鹿児島県 )

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平熊の石洗越・平熊の石洗越の碑  霧島市隼人町松永平熊

サイト「近世以前の土木・産業遺産」鹿児島県リストによるデータは、次のとおり。県道2号から県道475号へ、霧島川沿いを遡り1.9km先、松永漁協のところ(通称小鹿野岐れ)に案内標識があり右折、50m先左手の用水路に架かっている。

平熊の石洗越 ひらくま
霧島市 竹山川/松永用水路 石アーチ橋(水路、防災、凝灰岩),石段差工 石アーチ橋:長13.3m,S3.5m(A),幅7.5m 段差工:高2.1m 安永6(1777)以前 市有形 WEB(石橋)/WEB(みさき道人)/本田泰寛 保存状態良好/石アーチ橋と段差工(「落とし」)の間に近代の道路橋が架かり、全体構造が分かりにくいのが残念 松永用水に直接流れ込んでいた竹山川が、大雨の時には溢れて用水路を決壊させるので、竹山川専用の石橋を設けて用水路を跨いだ→災害防御用の石アーチ橋は現在判明している限り全国でこの1橋のみ/竹山川は橋の直後に設けられた「落とし」で勾配を一気に下げているが、この階段状の段差工が非常に珍しく美しい/由来を刻んだ「石洗越の碑」(同年)が脇に建つ 2 A

平熊の石洗越の碑 ひらくま
霧島市 平熊の石洗越 石碑(自然石) 安永6(1777) 市有形 WEB(みさき道人) 原位置 (正面)「安永六年/石洗越一口/丁酉二月改造」 1 C

霧島市HPの文化財による説明は、次のとおり。

9.平熊の石橋及び石洗越附(つけたり)石洗越の碑・水神碑

平熊の石橋は、松永用水路上に架かる石橋です。人の渡る石橋というよりは、山から流れ出す谷川水を越させるための石橋といえます。
石橋の上には石畳が敷かれ、谷川水はこれを越えて2mほどの落差の落としで排水されています。地元の人たちは、松永用水に直接流れ込んでいた谷川水が、大雨の時には溢れて用水路を決壊させるので、用水路を越す形に改造したと伝えています。

石洗越の碑 安永6年(1777) 水神碑 宝暦11年(1761)
平成17年7月6日指定(市指定有形文化財)
所在地:霧島市隼人町松永字平熊

HP「石橋・眼鏡橋・太鼓橋・石造アーチ橋」鹿児島県の石橋によるデータは、次のとおり。

№571  平熊の太鼓橋

隼人町松永平熊
松永用水路
橋長:3.8m  橋幅:3.5m  径間:3.5m
架橋:安永6年(1777)
県道2号線から県道475号線へ、1.9Km先、松永漁協のところ(通称小鹿野岐れ)を右折、50m先左手の用水路に架かっています。

この橋は水路橋です。左から右へ春山川が流れています。右に見えるのは春山川に架かる町道の橋。
右下は小さな滝になっています。以前は稚鮎が水が黒くなるほど群れていたそうで、松永漁業協同組合は稚鮎を四万十川にも出荷しています。
近所の方に詳しく説明して頂きました。
記念碑には「安永六年」と刻んであります。この用水路は国分市まで続いて、田圃を潤しています。