辻河原の石風呂 豊後大野市緒方町辻
サイト「近世以前の土木・産業遺産」大分県リストによるデータは、次のとおり。国道502号緒方町原尻の滝入口から県道7号に入る。約3km先に長瀬橋があり、橋手前から右の河原公園奥まで行くと、この石風呂がある。
辻河原の石風呂 つじがわら
豊後大野市 (辻長瀬) 石風呂(穴2ヶ所) 江戸期 県有形民俗 WEB/市教委 保存状態良好 左の長方形の岩穴が「蒸し風呂」、右の長方形の岩穴が「石菖湯」(五右衛門風呂)/底部に火室と炎道のための溝/中央上方の龕にある2基の宝塔が近世の作/石風呂の存在は大分県の特徴 1 B
豊後大野市HPの文化財による説明は、次のとおり。
県指定有形民俗文化財 辻河原石風呂
岩窟下部の火室で火を焚き、上部の浴室に石菖(せきしょう)を敷き詰め、蒸し風呂とする。神経痛などに効用があるという。緒方川の左岸に面した岩壁に刳貫かれた浴室と火室の二段式構造の石風呂で、安置された宝塔2基から16世紀後半に作られたと推定される。石風呂右上には梵字(ぼんじ)キリークが彫刻されていて、仏教との関連が濃厚な施設である。地元の古老は、石風呂を「塩石(えんせき)」と呼んでいる。
所在地:緒方町辻304-1
指定年月日:昭和41年3月22日