さが名木100選 53 千石山のサザンカ 神埼郡吉野ヶ里町松隈
長崎自動車道の佐賀東背振ICから車で約20分である。東脊振トンネルを越え那珂川・福岡への国道385号線により行く。トンネル部分の有料道路にかかる手前、案内標識により左手車道へ入る。県道46号線永山水辺公園前からも上がれる(最後の写真)が、道は良くない。
東脊振千石山の中腹、標高300mほどの斜面2.9haに、約2000本のサザンカ(ツバキ科常緑小高木)が自生。11月〜12月の開花期は、全面を白い花で覆う。
サザンカ純林の自生北限地帯。国指定天然記念物。多くの樹は根元付近から複雑に幹分れして枝葉を繁らせ、鬱蒼とした森を形成している。
佐賀県同パンフレットによる説明は次のとおり。
53 千石山のサザンカ
・所 在 地 東脊振村松隈
・推定樹齢 150年
・大 き さ 樹高 12m 幹回り 1.2m 枝張り 5m
・登録番号 17530
かつて、サザンカの種から取れる油はカシャシ油と言われ、珍重されていたが、需要が激減し、サザンカ林も荒れていた。しかし、地元民が下草刈りなど保護運動を続けよみがえり、秋には、斜面一面に雪と見間違うような花を咲かせている。
国天然記念物(昭和32年7月2日指定)