築山古墳  佐賀市大和町尼寺東 ( 佐賀県 )

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築山古墳  佐賀市大和町尼寺東

佐賀市地域文化財データベースサイト「さがの歴史・文化お宝帳」による説明は、次のとおり。県道263号尼寺上町交差点から佐賀市立春日小学校の方の市道に入ると、学校先に古墳跡の築山児童公園がある。

築山古墳

■所在地佐賀市大和町尼寺東
■文化財指定状況国 重要文化財
■文化財指定日 瓦経のみ平成11年6月7日指定
■登録ID2223

春日小学校東方の平地に築かれており、封土上に葺石や埴輪が認められた。埴輪は円筒埴輪の外に鎧をかたどった器材埴輪の破片が発見されている。明治年間に盗掘され、その時に勾玉・管玉・直刀などが出土し、内部主体は横穴式石室といわれている。
昭和43年(1968)に築山一帯が尼寺の児童遊園地造成のため前方部がけずられ、前方後円墳の面影は見られない。
出土遺物として、瓦経229枚がある。内容は妙法蓮華経、無量義経、観普賢経、阿弥陀経、般若心経、法華せん法の5経典と奥書、仏画等である。奥書から平安時代の天養元年(1144)に在地有力者によって製作されたことが判明している。この時期の仏画は九州でも少なく、また瓦経の埋納状況が考古学的に明らかにされた例は全国で2例目である。現在は県立博物館に保管されている。    出典:大和町史P64佐賀県大和町文化財