庚申板碑 久留米市長門石5丁目
HP「久留米市の文化財」による説明は、次のとおり。筑後川の長門石橋を渡って県道145号に入る。長門石バス停手前から右折すると八幡神社がある。碇石は本殿横にある。
78-1 庚申板碑
種 別:有形民俗文化財 (昭和59年6月29日 市指定)
所在地:久留米市長門石5丁目1-13 八幡神社・天満宮
アクセス:西鉄バス「長門石」下車徒歩3分
庚申信仰は、60日に一回めぐってくる庚申の夜、三尸虫(さんしのむし)が人の体から抜け出して、その人の罪を天帝に告げるのを防ぐため、人々が集まり徹夜で雑談する風習にあるといわれています。この風習に基づいて作られたのがこの庚申塔です。
高さ73cm、幅75cmで、全体的に丸みをおびた自然石で、碑面中央に種子と「奉信念庚申待三十五年」、その右に「寛永十一年甲戌十一月吉日執行次郎衛門尉敬白」とあります。なお、「右意趣者子孫繁栄家内福貴村中安全祈願成就如意満足之所」からなる趣旨文が刻まれ、当時の庚申信仰の内容を知る上に貴重なものです。
寛永11年(1634)建立は県下でも最古の遺物であり、「三十五年」は当時から35年前の慶長4年(1599)には「庚申待ち」行事が行われたことを示すものです。