弁天島の呼子岩脈群  唐津市呼子町殿ノ浦 ( 佐賀県 )

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弁天島の呼子岩脈群  唐津市呼子町殿ノ浦

佐賀県HPの「佐賀県の文化財」による説明は、次のとおり。加部島へ渡る呼子大橋の下にあり、弁天遊歩橋へ下る。

佐賀県天然記念物 弁天島の呼子岩脈群(べんてんじまのよぶこがんみゃくぐん)
平成14年3月6日指定
唐津市呼子町殿ノ浦字辻2040番地1他
地質
唐津市呼子町の弁天島は、唐津市呼子町殿ノ浦と加部島の間に位置しており、北の男島、南の女島の2島からなる。両島は干潮時に地続きとなるが、広大な海食台をほぼ同じ方向に貫く、数本の岩脈を観察できる。この特異な地形は、佐世保層群(古第三期)といわれる堆積岩層を、玄武岩類の溶岩が貫入したことにより形成された。岩脈の活動年代は、15.8±0.8百万年、15.2±0.9百万年と考えらる。
弁天島に貫入している岩脈は0.1〜4mの幅があり、北西部のものが最大である。東部では、平行に連なる2本の岩脈が観察できる。島の北部の岩脈はいずれも右方向に1.5mずれているが、断層の活動によると思われる。南部の岩脈は海食台上にデコボコ状に突出しているが、これは岩脈が周りの泥岩よりも固いためであり、差別浸食が行われた結果である。
弁天島において玄武岩類が貫入した時期は、九州における玄武岩活動の先駆にあたり、日本海の大に伴って西南日本が時計回りに回転した時期にも相当する。