坊の町並みの石畳 南さつま市坊津町坊
坊の町中には、旧海商の屋敷や、古い石垣、石段、石組造りの古い井川(井戸)などが残り、往時の港町の雰囲気を漂わせている。
古い石段や石畳道は、随所で見たので、主なところをピックアップした。案内板やパンフレットによって、さまざまな場所を書いている。
NPO法人・坊津やまびこ会(観光ボランティア)サイト「坊津へようこそ」景観の案内による説明は、次のとおり。
坊 浦 栄華に築いた歴史の湊町
坊浦は、古来中国・南方貿易等の重要港として繁栄を誇った港でありますが、江戸時代初期の秘密貿易に変わり、享保(西暦1722年)の唐物崩れでついに漁港に転身しました。その間一千数百年もの間、栄華が華咲いた輝かしい歴史が存在しました。
”坊津千軒いらかのまちも 出船千艘(せんぞう)の帆にかくる” と唄われたのは、この時代をたとえて表現されています。
しかし、唐の港と呼ばれ、また鶴の港とも呼ばれた坊の港も、今は大きな歴史の流れの中で、沿岸漁業の小型船が浮かび、静かな漁港になっています。
なお、景観はエメラルドブルーをたたえた美しい入江が、華やかな栄華の昔を静かに物語っているかの様であります。折り重なった瓦屋根の家々や荒削りの石垣・石畳には、古き良き時代のたたずみが残されており、港の内外には国名勝指定の 「双剣石」 などの奇岩怪石が風景にアクセントを加え、海底は白砂清澄で訪れる旅人の目を奪うほど感動させられます。
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