麻生のイヌマキ 宇佐市下麻生
鷹栖つり橋公園から国道387号を、ローソン角の宇佐IC入口まで戻る。別府宇佐道路宇佐ICまで行くと、宇佐市麻生地区に抜ける近道の市道がある。県道44号に出るので、耶馬溪方面へ県道を登って行くと、下麻生へ着く。
イヌマキがある旧麻生中学校の廃校跡は、県道の麻生郵便局前から右折。橋を渡って対面岸を上流へ行く。校門が残り平和公園となっている。集落へ手前の入口の道に「凱旋門」もあった。
大分県HP「豊の国の名樹」による説明は、次のとおり。
特別保護樹木 49.麻生のイヌマキ
樹種名 : イヌマキ
樹 齢 : 400年
樹 高 : 17.0m
幹 周 : 3.54m
所在地 : 宇佐市大字下麻生
所有者 : 宇佐市
来 歴
宇佐市大字下麻生、旧麻生中学校の廃校跡、旧校門を入ってすぐ左側、運動場の西南隅に吃立する巨樹。県指定特別保護樹木。
戦前、この地は旧郷社麻生神社の仮宮(御旅所)の在ったところ。麻生神社は大字麻生字台に鎮座し、仲衰天皇ほか二三神を祀る。治安三年(1023)、宇佐八幡より勧請したもの。別称麻生八幡社。
仮宮を守り鎮める樹木としては、このイヌマキ一本が残っているだけで、他は中学校建設のときに切り払われている。ご神木であったというこのイヌマキにも標徴する七五三縄もない。
イヌマキは暖地森林に自生する常緑高木。倒卵型暗紅色の実は食用となる。往時はスギをマキと呼び、本種はスギに劣るところから犬マキと称したという。(牧野日本植物大図鑑)
幹周りの大きさでは樹種別全県第一位。(1991年環境庁調べ) 目通り周囲300cm以上のものは県内に三本だけ。第二位は別府市八坂神社の350cm、第三位は庄内町笛加倉の300
cmである。ご神木としても珍しく、この木のほかは、大分市鶴崎の剣八幡社(220cm)ぐらいであろう。