長崎外の古写真考 目録番号: 402 保津川嵐山 ほか

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号: 402 保津川嵐山 ほか

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号: 402 保津川嵐山
〔画像解説〕
中ノ島から対岸に櫟谷宗像神社を望む。神社の破風がはっきりと見える。川の手前には、茅葺きの四阿屋が設けられ、台に和服の女性がこしかけている。

目録番号:4210 嵐山温泉近くの茶店
〔画像解説〕
嵐山温泉北側の保津川北岸から上流を望む。萱葺の方形屋根の茶店には、壁がなく角材の柱がむき出しとなっている。中には長机と長椅子が置かれ、着物姿の女性が座り休憩している。辺りには植えられたばかりの立木が見える。対岸山腹に見える寺院は妙見堂か。

■ 確認結果

目録番号: 402「保津川嵐山」と、目録番号:4210「嵐山温泉近くの茶店」とは、同じ写真だが、タイトル・画像解説・撮影者が異なっている。
現在の櫟谷宗像神社の写真は、”京都を歩くアルバム■散策2 嵐山 渡月橋 太秦”、嵐山妙見堂(常寂光寺内)の写真は、”Tasteful Life:京都嵐山・嵯峨野ポタリング”のHPから。

現地を確認できないため、はっきりしたことは言えないが、保津川の流れ、櫟谷宗像神社や嵐山妙見堂の位置関係・高度、写っている建物の造りなどから考えると、目録番号: 402「保津川嵐山」の画像解説どおり、中ノ島から対岸に櫟谷宗像神社を望んだ写真と思われる。
撮影場所はほかの所かも知れないので、地元において正確な検証をお願いしたい。